目次
原田辰五郎氏
鳩の時間
炬火
帰途
四郎さん
虹の腕
リュウノヒゲの青い実
VALSE
それではみなさん
目の穴〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hasegawa noboru
20
先日丸善名古屋で手にした。買おうかと思ったが買わなくてよかった。私はホンの積み人。本棚の奥にあった。買ったことを忘れていたわけだ、五年前、二〇一九年七月、思潮社刊の小さな詩集。冒頭の詩「原田辰五郎氏」が良くて買ったのだと思う。<わたしの母かたの祖父は乳呑み子のとき、兵庫県のとある村の辻に建つ道標の傍らに捨てられていたと聞いている。>・・・<自分の母を知らず、父を知らず、赤の他人の善意と自分の力で生きてきた果てに、なにを見たいと願っていたのだろう。/田んぼの畦道で、ごつごつした大きな掌に雨蛙をのせ、わたしの2024/07/09
Э0!P!
1
夏の果て:死なないと言った老女が死に死ぬといった初老の女が退院して生き続ける・赤蜻蛉が屋根を超え「笑うに笑えないほど軽くなってしまった自分の魂の行方を追う」かのよう、帰ってきたひと:18年の失踪の果てに帰宅した男の様子は少し違うが穏やかなので受け入れる・その3年後本物の夫が帰ってくる・三人で顔を見合わせた後に夫は去る2025/01/25
kana0202
1
なかなかイイ。そのへんの虫やら、窓やらを書くことは難しいし、読むことは楽しい。2021/01/05




