出版社内容情報
人は無我に生まれさせられ
身の抜け殻の始末は免責となる
不用意に始まり不始末で終わる天の恵み
「思春期のころから私は家と名のつくものに違和感があった。……それでいて無為に時は流れ、気がついてみると折に触れては家族、血縁についての作品を書きためていた。あらためてその意味を考えずにはいられない」(「あとがき」)。
戦中戦後と激動の時代を生き抜いてきた詩人が人生を振り返り、先立った両親と巣立っていった子供たちに捧げた最新詩集。
こたきこなみ[コタキコナミ]
著・文・その他
内容説明
戦中戦後と激動の時代を生き抜いてきた詩人が人生を振り返り、先立った両親と巣立っていった子供たちに捧げた最新詩集。
目次
序 花冷えの土の顔
1(枯野の舟;たとえばひとひらの印画は;セピア色の面影に ほか)
2(酸素;薔薇のいれずみ;垂乳根の ほか)
3(家路;蚊柱の人;寄る辺 ほか)
著者等紹介
こたきこなみ[コタキコナミ]
1936年12月北海道生まれ。著書に『星の灰』(書肆青樹社、2000年刊、第34回小熊秀雄賞)、『夢化け』(書肆青樹社、2006年刊、第3回更科源蔵文学賞)、『岩肌と人肌のあいだ』(土曜美術社出版販売、2015年刊、第十二回詩歌句随筆大賞評論部門奨励賞)など。所属:詩誌「詩世紀」「地球」「舟」「同時代」「火牛」等を経て現在「幻竜」同人。日本現代詩人会会員、日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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