出版社内容情報
窓辺からそそぐ、春の陽射しに、ただ影となっている君を前にし、さて君は男の子なのか、女の子なのかと、ふと考えてみる。私は君の、とうさんなのだろうか、かあさんなのだろうか。
(「空中散歩」)
「空に昇って アドバルーンの隣。 見下ろすと 屋上の遊具の救急車に ちっちゃな僕が 乗っている。 エレベーターのかさんが もう遠い」(「百貨店」)。
時の幻燈は不条理なカーナバル、あるいはあの日のモノクローム。銀色の光に溶け込んで、懐かしい影が交差する、ファミリー・シネマ29篇。
気鋭による第3詩集。カバー写真=著者
石川厚志[イシカワアツシ]
著・文・その他
内容説明
時の幻燈は不条理なカーナバル、あるいはあの日のモノクローム。銀色の光に溶け込んで、懐かしい影が交差する、ファミリー・シネマ29篇。
目次
1(父さんの行方;がいこつ家族の夕べ;ちゃんばら;櫛;潮風 ほか)
2(綱引き;くちびる;雪見遠足;海水浴;自転車親子 ほか)
著者等紹介
石川厚志[イシカワアツシ]
東京都生まれ。千葉大学卒業。臨床心理士・写真家。日本現代詩人会、日本詩人クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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