出版社内容情報
なぜいつまでも忘れられんのだろう
「軍隊・戦争がいつの間にか廊下に立っている。(…)死を前にして書くことのできないことはいくつも存在する。だれでもそうだろう、表現できぬものがあるのは当然である」(あとがき)。”あの”非日常の日々こそが日常であり、代えがたい青春だった。消え去りゆく、書き尽くせない時間の重みをなお、刻みつづける―最後の詩集。
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
著・文・その他
目次
大津篇(別れの電話;准尉;弟;上靴;予備役将校 ほか)
所沢・盛岡篇(格納庫;事件;なんきん作り;ネグレクト;八月の少年兵 ほか)
著者等紹介
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
1930年香川県生まれ。大津陸軍少年飛行兵学校卒業(陸軍航空総監賞受賞)。日本近代文学専攻。『石川啄木の手紙』(1996、大修館書店)で岩手日報文学賞啄木賞。日本現代詩人会会員。2018年3月5日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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