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ウイルスちゃん (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 109p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784783735908
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

緑色地帯から
発光している
しがつの霊感の、稀薄な呼気だけを肺胞いっぱいに詰めて
そのまま一生沈黙したい

「表現に節度はあっても、無理はない。なだらかなことばの山並が、世界を徐々に確実に形成する。時は流れ、空がひろがるのだ。自意識と告白に浸食された現代の詩。そのなかでこの詩集の深みのある明るさは格別である」(毎日新聞)。第17回中原中也賞を受賞した第1詩集を装い新たに贈る。

暁方ミセイ[アケガタミセイ]
著・文・その他

内容説明

新しい抒情の在処を告げた鮮烈なデビュー詩集―第17回中原中也賞受賞作!

目次

萎れた花(世界葬;自明灯火;死なない朝 ほか)
怒り目(中国紀行;不如帰;叱咤、アジアの河岸 ほか)
回復(山と発熱;鷺沼プール;空き部屋 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SIGERU

28
「ウイルスが ひとをみんな食べてしまうんだと思った。ウイルス、きみたちには 再びと こんな歴史がやってきませんように。何千年、何万年、漂流しているしずかな殺意がわたしのベッドになる」(『埋め火』)。この詩句に、コロナによるパンデミックの予見までを読み取るのは、さすがに早計だろう。暁方ミセイの第一詩集『ウイルスちゃん』が刊行されたのは2011年。東日本震災の年だ。だからこれは、若き詩人の感性が捉えた、災厄すべてに向けた畏怖の感情を普遍化する、いわば象徴表現と解するのが正鵠を射ているように思える。2022/05/13

katokicchan

8
今回借りた3冊の現代詩詩集の中で、一番フィーリングが合った詩人。現代詩なのでわからないことは多いのだけど、わからないなりでも詩人の折々の気持ちがふんわりと伝わってくるし、選ぶ言葉や漢字の使い方、文章の区切り方が面白く、魅力的な印象だった。この詩集自体は、絶版、かなり高価で取引されていることもあり、現物の本を入手できる可能性は少ないが、他に出ている詩集は手に入れていきたい。SNSも拝見し、最近の状況も確認、厳しい現実もあるようだが、応援していこうと思う。2024/11/05

Yusuke Oga

3
最高。最高。僕はウイルスちゃんを待っていたんだ、ずっと...。2019/01/03

0
著者:暁方ミセイ 発行者:小田久郎 発行所:株式会社思潮社 印刷・製本:創栄図書印刷株式会社 発行日:2018年1月15日新装版第1刷 2011年10月15日初版第1刷 序文:井坂洋子、高貝弘也 装幀:カニエ・ナハ 定価:本体2200円+税2021/10/14

天来

0
おおが 読むことはみずみずしいことだ。読むことは生きることだ。読むことは死ぬことだ。みんな抱えてミセイさんは詩を書いた。ありがとう、ウイルスちゃん。2019/07/09

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