出版社内容情報
叙事詩の主人公たち。言えなくなった、意志・苦痛、意志・苦痛。
「うつく・しい」と、さかさに言おうとしただけなのに、虫のことばになりました、消える人称的世界!(「となか―黙示録」)
1ミリグラムのうた
「いまというときを元気にする素。/葉陰にキーボードが捨てられて、/だれも叩かなくなって、それでもうたは、/ひとりで自分を叩いてる。」(「うたあわせー詩とは何か」)。
声を辞めない、抗いの詩30篇。失語から快復期の作品を収む、6年ぶり待望の新詩集。
装幀=中島浩
藤井貞和[フジイサダカズ]
著・文・その他
内容説明
葉裏のキーボードで、うたは自分を叩いている。声を辞めない、抗いの詩30篇。
目次
“野の遊びうた”(美しい小弓を持って;野遊び;口寄せ ほか)
“冷却の音”(冷暗室―清水昶さん追悼;針の精子―「白鯨」;となか―黙示録 ほか)
“この世への施肥”(透明なおめん;ひとりして;紫の群生 ほか)
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