出版社内容情報
地べたに蹲って
ぶつくさ一人愚痴る/草取りの農婦のモノローグから
やがて目ざめ 繁り出す露草のダイアローグ
(「物言う草」)
「自己創造というべき肉体が、柔らかい息遣いで、フォークロアの世界を通奏低音のように低く響かせることで、独自な意志(常民的生涯者にたいする共感)をもった抒情的叙事詩として成立させる」(倉橋健一)。風土の記憶に定住者の生死を交差させ、田の泥土から現代の違和を穿つ第4詩集。
金田久璋[カネダヒサアキ]
著・文・その他
内容説明
小さな抒情的叙事詩。
目次
1(ナマコ;日蝕 ほか)
2(手斧傷;川下 ほか)
3(惨事;胸座 ほか)
4(首なし馬;箕を憐れむ ほか)
著者等紹介
金田久璋[カネダヒサアキ]
1943(昭和18年)福井県美浜町佐田(旧山東村)に生まれる。民俗学者の谷川健一に師事し民俗学を学ぶ。国立歴史民俗博物館資料調査委員・共同研究員、日本国際文化研究センター共同研究員などを歴任。元敦賀短期大学非常勤講師。日本詩人クラブ、中日詩人会会員、福井県詩人懇話会幹事、「角」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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