出版社内容情報
戦後80年、塩飽の浜辺の墓原に眠っていたのでありました。
王頭山頂の上の遥か上の蒼空を漂っていたのでありました。
塩飽から遠く離れて。
(「塩飽から遠く離れて」)
〈無名の父・母・姉・弟・妹らを塩飽というトポスのなかで記しておきたい〉という詩人の切なる想いによって、遥かな歴史を抱き
時代の荒波をおおらかに漕ぎわたった塩飽人の姿が鮮やかに記される、新詩集。
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
著・文・その他
内容説明
“無名の父・母・姉・弟・妹らを塩飽というトポスのなかで記しておきたい”という詩人の切なる想いによって、遙かな歴史を抱き時代の荒波をおおらかに漕ぎわたった塩飽人の姿が鮮やかに記される、新詩集。
目次
塩飽島
四人の姉たち
ふくろう・百舌・うぐいす
機帆船 天佑丸
蜜柑の花咲くころ
塩飽瀬戸内 ある記憶
塩飽から遠く離れて
著者等紹介
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
1930年香川県生まれ。大津陸軍少年飛行兵学校卒業(陸軍航空総監賞受賞)。『大津二郎詩集 愛情』(1954)刊行。「学園評論」(同)、国分一太郎編『教師の詩集』(同、牧書店)に詩を発表。日本近代文学専攻。『石川啄木の手紙』(1996、大修館書店)で岩手日報文学賞啄木賞。日本現代詩人会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。