出版社内容情報
「二度目に目が覚めたときには日が高く/部屋中に金屏風を開いたように陽が明るく差していた/のどかだった/父が近くにいる気がした」
(「穏やかな日より」)。
地に生き、巡り、また生まれる。幾つもの夜と昼のかなたへ―田園に吹く風が届けた、かすかに幸福がゆれる白い手紙。
植木信子[ウエキノブコ]
著・文・その他
内容説明
地に生き、巡り、また生まれる。幾つもの夜と昼のかなたへ―かすかに幸福がゆれる白い手紙。
目次
1 風のなかへゆく児(ゆれて立っている;追いかけても ほか)
2 願い ジムノペディ(一声 ほがらかな声;夏の朝 蝉が鳴く ほか)
3 便り(便り;いもり池にて ほか)
4 幸福について(雨 やわらかく;隠りどの山 ほか)