出版社内容情報
あれはいったい何だったのか 例えば あれは主の自己無化 それとも それが私にひき起こすそれへの応答 いずれにしても そのような渦巻く想いの翳が あの日 私に臨み おそらくは いまなおそこに留まっているとするなら…
(「浮島―プロローグ」)
「この歳月 私は みた 知った そして書いた/傍らを過ぎて行くすべてのものを/その事態を その事態の奥にある闇の深さを」(「夢の岬」)。
詩という営為は世界あるいは「私」の根幹に対峙する。
岩成詩学の到達点を示す畢生の力作。300頁の大冊詩集。
装幀=清岡秀哉
岩成達也[イワナリタツヤ]
著・文・その他
目次
第1群(森からの手紙;森から戻って;続・森から戻って)
第2群(夢の唄;夢の中で;夢のつなぎ目)
第3群 森での日々
第4群 塔の中で
第5群 塔と森との間で
第6群 幻の塔
第7群 森の幻
第8群(森が動くとき;夢の岬)