出版社内容情報
焦土に伸びた詩の根
空洞を孕んだいのちの系統樹は
逆らいようのない節理で
むなしく気負い 傾いていく
あすの午後にでも
(「かたむく樹」)
幼少年時が戦中戦後であった巡り合わせに詩想の根を這わせ、剥き出しの生死の境界に枝葉を伸ばす。ときに苦いユーモアと仄かな官能をまじえ、精妙な陰影で絡み合ううつし世を捉えた37篇。
南川 隆雄[ミナミカワタカオ]
著・文・その他
内容説明
幼少年時が戦中戦後であった巡り合わせに詩想の根を這わせ、剥き出しの生死の境界に枝葉を伸ばす。ときに苦いユーモアと仄かな官能をまじえ、精妙な陰影で絡み合ううつし世を捉えた37篇。
目次
鳥の追憶
夏
柿
此岸の眺め
らくだ
今際の景色
切り株
やまいぬ
運河
写し〔ほか〕
著者等紹介
南川隆雄[ミナミカワタカオ]
1937年三重県四日市市生。主な所属詩誌「新詩人」(1953‐94)、「回游」(2000‐現在、編集発行)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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