出版社内容情報
詩は唯一の祈り
私の詩を見たな
私の哀しい詩を
おまえ
(「見たな」)
私の影と影の私――。もうひとりの私が通過列車で過ぎ去っていく。私を追い越しておまえはどこに向かうのか。いまここで生きているのはいったい誰だろう。此岸に本籍を持たない男の、人生への挽歌33篇。装画=矢野静明
新延 拳[ニイノベケン]
著・文・その他
内容説明
此岸に本籍を持たない男の、人生への挽歌33篇。
目次
1(約束の木;永遠の微分;異界からのベルカント;流刑地は;煉獄にいて ほか)
2(五十年前のあなたへ;結界を張る男;吹き飛ばされてしまった影;消しゴム、貸して;雪だるまと雪うさぎ ほか)
著者等紹介
新延拳[ニイノベケン]
『わが祝日に』(2001年、地球賞・詩と創造賞)。『永遠の蛇口』(2008年、更科源藏文学賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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