出版社内容情報
器はいつか壊れる
きょう扉を開けると
海だった
もう冷やすことはできない
(「アイスボックス」)
「東北の地で同じように立ちすくんだままの私がいる。被災地の現実に貼りついたまま傾いてしまったままの私が。傾いた家こそは今では記憶されてしまった私なのだ」(倉橋健一)。3.11以後のリアリティを全身で受けとめ、紡ぎあげた27篇。
神田 さよ[カンダサヨ]
著・文・その他
目次
1 沈黙の村(笑う箱;手紙;沈黙の村 ほか)
2 傾いた家(教科書をもらったけれど;秘書;巻尺 ほか)
3 ピンヒール履いて(マキ先生;ピンヒール履いて;なってしまった ほか)
著者等紹介
神田さよ[カンダサヨ]
1948年東京生まれ。1972年結婚を機に関西に移り住む。日本ペンクラブ、日本現代詩人会、日本詩人クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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