内容説明
塩飽生まれの少年飛行兵が迎えた敗戦の夏から約七十年―蒼空に散った魂も、移り変わる人世も、敗者の哀しみを秘めた文学史と融け合い、私と史と交錯しつつ歩む、永き、帰らざる旅。
目次
月の海
勿来の関
夏の蒼空から
旅人算の彼方
東北の夏、敗戦の夏
母の日
再会
向こう通るは
二院物語
夾竹桃〔ほか〕
著者等紹介
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
1930年香川県生まれ。大津陸軍少年飛行兵学校卒業(陸軍航空総監賞受賞)。日本近代文学専攻。『石川啄木の手紙』(1996、大修館書店)で岩手日報文学賞啄木賞。日本現代詩人会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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