目次
1 寂静日録(谺;梅は真白に;夏目坂 ほか)
2 ここより他の場所(泣くことを;かへり来よ;蝙蝠の飛ぶ ほか)
3 時のあと(ひよどりが;炎を抱ふ;言葉の裾 ほか)
著者等紹介
守中章子[モリナカアキコ]
東京都生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒。2009年11月、未来短歌会に入会。岡井隆に師事。2013年度、未来年間賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
26
したたれる滴をともに花入れに にじりすさりて蕚(うてな)をながむ p.13 幾千のことばを薄茶で飲みしづめしらさぎの立つ器を置きぬ p.14 ほんたうだ海のにほひがしてきたよ風がふいてるここではいつも p.15 小倉屋で升酒もとめ奔りゆく堀部安兵衛の背(せな)の見ゆるや p.22 一斬りてこぼれし刃物ひたしたる「血洗ひの池」めぐる若きら p.22 らふそくの灯を消し堂のとびら鎖(さ)す打ち水しやれ送り火焚かな p.27 この朝は一花衣(ひとはなごろも)うつすらと大気色づきかをる紅梅 p.102017/04/27