内容説明
満身創痍の大地に一匹の黎明が立ち上がる。カタストロフ。砕けた言葉、解かれたいのち―星の光に深まる夜、地に根をおろし空の底へと両手をひろげる。
目次
地上(しのぶ山;希土黎己;深海の朝 ほか)
字幕(掟への字幕;立体への字幕;死の島への字幕 ほか)
アルゴン(アルゴン;桃・アルパカ・わたし;残夏夢(まぼろし) ほか)
メイリオ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cell 44
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「人だけが/凄まじい枯れかたのまま/世界から消える」(「X線」)「字幕(キャプション)」の一連の詩は初めに「詩はテロップのように流れる」と書かれてある「流れ」として目に映るものになっていたり、「錯列(パーミュテーション)」は短歌を挟みながら書かれていたりと、ちょっと形式が面白いところもある(「地上」のページの使い方に初め驚いた)。内容は、自然と交錯しつつ生きる人間というもの、を描いているのだと思う。自然から人間が生まれ、ときに互いにはみ出して、そしてまたふと合一する、そこにある人間の、目のことを想った。2014/11/02
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