内容説明
第二十回記念アンソロジーの続編として、第二十一回から第三十回までの受賞詩集より選んだ詩、受賞のことば、選評、受賞者の略歴を再編するとともに、三十回の記念として歴代受賞者の皆さまの書きおろし作品を収録。
目次
1 受賞者による書きおろし作品(「紅花ルネサンス」のために(吉増剛造)
落下(谷川俊太郎)
知らない土地で(木坂涼)
樹下(断片)(安藤元雄)
雨の魚(高橋順子) ほか)
2 第21~30回受賞作(『ニューインスピレーション』(野村喜和夫)
『雲の縁側』(八木忠栄)
『神の子犬』(藤井貞和)
『鷲がいて』(辻井喬)
『記憶する水』(新川和江) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すな
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私は現代詩というものが「わからない」。だけど興味はあったので、アンソロジーであるこの本を手に取った。資生堂が詩に賞を与えていたことは知らなかったが、もう終わってしまったらしく惜しまれる。 そもそも本に出てくる詩人は谷川俊太郎しか名前しらないレベルだし大丈夫か、という懸念があった。 が、実際読んでみると各詩人特有のリズムや視点、そういった観点から素直に楽しめた。確かに難しいものは多いが、奥田春美さんのようにやさしくもユーモアのある詩などもあるのだなと知った。これをきっかけに、詩集も色々読んでみたい。2018/10/14