目次
１ （獄中の虫；城には死体があるから ほか）
２ （渦と禍のはざまで；闇の割れ目で ほか）
３ （足舐輪廻；會根崎の森、宙の道行き ほか）
４ （台風のうなり声；傷の道と ほか）
５ （すりぬける；膜 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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典型的な現代詩で難解な表現が多く使われており、著者は初めから多くの人に読まれたいと言う気持ちを捨てているようだ。それでもこの言葉の連なりに身を浸してみれば、エロスとタナトスが絡み合った鮮烈なイメージが読み手に直接伝わってくる。「闇」という言葉やそれに類似した言葉が多く使われているのが印象に残った。著者にとって｢闇｣は否定的なものではなく、そこを通り抜けて何かとつながるきっかけとなる空間なのだろうか。2015/04/15
