内容説明
爆音とともに夜空から際限なくばらまかれた焼夷弾に焼き亡ぼされ、ずたずたにされた町を、それでもよみがえらせようとする人びとの思いが熱く交わり、つかの間であれ豊かな時をつくりだした。その渦中にいた少年が、見たもの、感じたことを、ひとつひとつ丹念にひろい出し描き出した、ひと巻の絵巻。
目次
第1場 燃えた町で
第2場 学校と子どもたち
第3場 やさしいおとなたち
第4場 とおくへ行くとき
第5場 そこに祭りがあれば
おわりに 炎の記憶とまぼろしの町
著者等紹介
桑原茂夫[クワバラシゲオ]
1943年、東京都生まれ、東京大学文学部・美学専修課程卒業。学生時代に第一次「東大文学」「星の鏃」などの同人活動。同人には、巖谷國士、藤井貞和、扇田昭彦らがいた。卒業後河出書房新社編集部、思潮社「現代詩手帖」編集長などを経て、1976年、編集スタジオ・カマル社を興し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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