感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
4
改行が非常に巧みである。2024/06/26
磊落のい
2
初めて買って、読んだ現代詩集でした。10分も経たずに読み終えてしまった。初めて買った葉巻のように、味わい方はこれで良いんだろうか?となる。まだ感想は言えそうにない。だが、60ページの「目の前」という題名の詩に、「私は私以外のように動かねばならない 散らかった机の前に 銀行員のように座ってみる」とあり、思わず、僕はその言葉の前で、立ち止まってしまい、散らかった机の上から付箋紙を探しました。詩って、こういうものなのかな。2017/03/04
s_i
2
ある瞬間に具体性を帯びず、詩句がバラバラになりかけるような屈折が改行や述語によって根拠を持てる、つまり読めてしまえる時、読み手は具体性を補完する動き以外に何が持てるのかとか考える。2012/11/01
エンピツ地獄
1
知覚の受動性と能動性との差異、その知覚を知覚しているほうの相だけになってしまったかのような、受容物のない受容、といった印象で、詩句に収まりながら何と分裂しているのかと。受容物が着床するまでの「誰かが」という漠然とした気配の、「遠くにいそうだ」の恐ろしさ。2014/11/24
Cell 44
0
「どこに行けば私に会えるのでしょうか」(「あとがき」)「列車から見えるように/鏡に映っているものもかわっていく」(「市場」)2014/12/30