内容説明
あらゆる書物に遍在する注解の虫たち、ページの余白を自在に飛び交う疑い鳥たち。それらが岡井隆の脳で蠕動し、けたたましく啼く―「注解詩」という来るべき詩歌。
目次
側室の乳房について
鼠年最初の注解
川村二郎氏を悼む
校歌についての断想
鴎外「鼠坂」補注
ウィトゲンシュタインと蕗の薹
熊野
オネーギン付薔薇の騎士
百年の後
リハーサル
『おくのほそ道』(安東次男)注解
教授と「おくのほそ道」異聞
夏目断想集
注解する宣長
建の妻
自叙伝を書く原っぱ
身ごもる少年
牛と共に年を越える
私室
年賀
注解する者からの挨拶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Cell 44
4
なぜこんなに面白いのだろうか。全てが全て面白いのだからここに流れている文体にその手掛かりがあるのだろうが(そして「流れている」と記したところに「注解」のサンズイが響いているのであろうが)、とりあえず読んでいると「ヘイ 龍(ドラゴン) カム・ヒアといふ声がする(まつ暗だぜつていふ声が添ふ)」というあの岡井隆の歌の、暗闇をぬつと抜け出てくるような声がそこここに生まれているような心持ちになる(「ずるいなあ先に時が満ちてて」という声も聞こえてくるようだ)。2015/03/13
takao
1
ふむ2026/01/27




