内容説明
視るための詩・聴くための詩。1960年代の国際前衛詩運動“コンクリート・ポエトリー”の最前線で日本を主導した極北の詩人・新国誠一の全貌をあきらかにし、詩の可能性そのものを問い直す。幻の詩集『0音』の全篇を収録する決定版作品集。音声詩14篇を収めたCD付属。
目次
仙台時代1952‐1962
詩集『0音』1963
東京時代1963‐1977
空間主義東京宣言書:1968
ASA宣言書:1973
資料・解説(NOTE草稿/アルバム/著作一覧/年譜/関連文献一覧;付属CDについて;矩形の聖域―新国誠一試論(建畠晢)
「雨」のおもむき(向井周太郎)
空間主義・音声詩・ことばのオブジェ(松井茂)
新国誠一の“具体詩”(金澤一志))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ami
3
朗読聞きながら読むと変な気持ちになる。2018/09/22
あかふく
1
日本のコンクリート・ポエトリーの中で最重要だと思われる新国誠一の同人時代から、ガルニエとの『日仏詩集』等を含んだ作品集成。音声詩朗読CD付。解説を建畠晳、向井周太郎、松井茂、金澤一志が担当。コンクリート・ポエトリーが視覚に訴えるというとき、そこではまず意味(目に見えないもの)への疑いがありそうだ。しかし詩的言語が日常の意味から離れるというときですらも、結局何らかの意味に頼らなければならないのだろうか。金澤が紹介する寺山の「意味への疑問をまったくもちあわせていない」という批判は新国でもそれを離れられていない2014/08/08
bb
1
concrete poetryとvisual poetryの違いがわかった。2013/08/02
あ
0
雪雪雪花雪2013/01/21
オザキ
0
改めて詩の自由さと可能性を感じさせてくれる作品