目次
Z境/告解
異種混交故郷―再起動
音詩・0
B音
太陽挟角
Z境/全面解除
世界同時多発トロ
詩源ゴミの日
独白
メリーさんのしつじ
漂白罪
A熱帯
Z境/突然変異
時間凍結弾
垂直荒野
余剰信仰
循環‐供犠
Z境/削除、そして更新
著者等紹介
水無田気流[ミナシタキリウ]
1970年、神奈川県生まれ。2005年、早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学、現在東京工業大学世界文明センター・フェローとして講師を勤める。2003年、第41回現代詩手帖賞受賞。2006年、第1詩集『音速平和』(2005年思潮社刊)で第11回中原中也賞受賞。詩作・文芸評論活動の一方で、社会学の学術論文・評論多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Roy
18
★★★★★ アンドロイドが、降りしきる酸性雨を眺めているような詩集だ。己の感情が生じず、ただ情景の認識のみをくり返し、クリカエシ、受け入れる。アンドロイドの目が捉えたものは、ニンゲン達の前で「Z境」するニンゲンだった。ニンゲンは、さも正しいかのように言葉の雨を降らす。酸性雨なのに。周りのニンゲン達は恵みの雨だと勘違いしている。酸性雨なのに。アンドロイドは何もしない。タダ見テルダケ。2009/06/11
endormeuse
2
造語的なルビ表現や主体拡散の感覚にサイバーパンクからの濃密な影響を感じさせる、超かっこいい詩集。ほぼ同時期に刊行された伊藤計劃の『ハーモニー』で語られた白い終末観とでも呼ぶべきクールネスとの並行関係も極めて興味深い。 つねに/私たちをやんわりとしめつける/この惨劇は――――/幸福と、等価なのだろう2020/09/13
みーこ
1
「独白」が好きだった。2024/03/23
保山ひャン
1
ラジオやテレビで社会学者としての著者を知っていたが、詩集を読むのはこれがはじめて。サブカルSFに近いのが、とても意外だった。2015/04/14
Cell 44
1
「そ-びえ立つ 普遍詩・0/正午(マヒル)の増殖 極相群落(クライマックス・コミュニティ)の形相/ソウココデハイッサイガ観光旅行ニナル/ココニイルノハミナ導体(コンダクター)・ナイシハ・往復運動装置(トラベラー)・ナノダカラ/ゲンザイノ彫器(ビュラン)と/アルカイック発電機(ジェネレーター)が/交差するーー贖罪の日(ヨム・キプル)に」(「垂直荒野」)2014/07/11
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