内容説明
“世界”に対峙する緊張と親和。『黄道と蛹』から九年、深く見つめられた未知の領域が開かれる。
目次
辺縁で(辺縁で;陽炎;残りの声;水の包み;交錯)
高地の想像(貝の海;夢の家;奥の想い;高地の想像;森の中;松と身体;鯉;薄暮の色;犬;鳥;朝)
カタラ(到来;死んだ海に;曲がった階段;カタラ;水晶地方;冷血1)
新世界へ(秋;首都高速4号線下;二月の名前;南の都市;新世界へ 風の脈拍)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
10
私が繰り返し読んでいる、お気に入りの詩集です。残念なことにあまり知られていませんが、作者の中本道代さんは、現代の日本を代表する詩人の一人だと思います。意味をつかむのは難しいのですが、研ぎ澄まされた表現が美しく、心の奥まで作者が胸の中に抱いている思いが伝わってきます。こんな詩集を読むと、分かるよりも大切なことがあると思えてきます。それは言葉の響きやイメージを味わうことです。2023/11/01
ホワン
1
井坂洋子の本で知った詩人。どこか通じるところがあって カッコいい。私程度では読解はできません、でもドキッとしてしまうフレーズだらけなのです。眠るわたしたちを見てください奇怪な悲しい形ーどんな形だろう。幾多の夢が見たことのない生物として波に押し上げられてくるーどんな生き物なのかなぁ。一番好きだったところは、花は枯れた後でさらに美しくなるの後に行を空けて、ということに賛成する?とフレーズです。2025/01/08
桜井晴也
0
す て き !2010/04/11
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- 洋書
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