内容説明
アイドル川島行枝の正体は四角形で、三百六十二回にわたる整形手術を経て、四角形からアイドルに生まれ変わったのだが、この成功が若者に頑張れば何でもできると多大な影響を与え、「空も飛べるはず」と五重の塔から落下する若者が急増。この有り様を「若者の雨」と形容した甲賀流コピーライター馬場ばば夫が魔球イエスタデイ・ワンスモアの使い手であることはあまり知られてないが、傘も差さず五重の塔を見物に行き、若者に濡れることで感染するB型肝炎とは全く無関係の病「かったるいッスよ」がむしろ経済学的には正しいとされた開。
著者等紹介
橘上[タチバナジョウ]
1984年生まれ。詩のサイト「いんあうと」参加。バンド「うるせぇよ。」ヴォーカル。2002年より朗読パフォーマンスを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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若布酒まちゃひこ/びんた
13
ことばが固定され、ことばによって語られるものが目まぐるしく移動する。そのことばと物事の差異がおかしみを帯びる、というかそもそも考えていることがおかしいのだけど、建設的な技巧の上で書かれているとはいえ、やっぱり自由。2015/06/29
君吉
6
当初からうるさいなやかましいなとしか思えなかった連続する雑声が読み進めると次第にさらに、マジで何言ってんのこいつ(笑)みたいなお手上げな可笑しさに溢れ始め、現代詩とも青春パンクとかの歌詞ともまた異質なようでありながらその狭間にあるようなこちらまで理屈抜きの衝動に乗っけられる読感は嫌いではなく、乱雑に巧みながらも常にストレートな大声を聴かされて、スカッとしました。例えばウンコという単語の使い方も素晴らしくて、とてもスカッとしました。ときとして、こんな風な詩集がもっと出版されて欲しいという気にもなるのでした。2011/01/22
桜井夕也
2
詩なのか、これは? そんなことよりゲラゲラ笑った! 最盛期の松本人志の「キャシー塚本」ばりに。いやー、さいっこうに面白い!2014/06/18
N
0
おもしれえ2016/12/03