内容説明
「誰にとってもふるさとは各々のふるさとであって、それぞれに生まれ故郷の田舎であったり都会であったり、風景であったり人であったりする」（あとがき）と言う。継ぐ人もなく廃屋となった父方の家、ダムの底に沈んでしまった母方の家。詩人の心はいつもその場所に還ってゆく。魂の「ふるさと」を描き、読者ひとりひとりの郷愁に響く３０篇。
目次
約束の地（記憶；出ていく；水の村；水の湧くところ；眠る ほか）
柊の館（戦い；柊の館；さすらい病；逆襲；足考 ほか）
著者等紹介
中塚鞠子［ナカツカマリコ］
１９３９年岡山県北に生まれる。富山大学薬学部卒。著書に、詩集『絵の題』（白地社、１９９０年）など。日本文藝家協会会員、日本現代詩人会会員、中原中也の会会員。詩誌「アリゼ」、総合雑誌「イリプス」、「区曾日」同人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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