内容説明
ヒア、ナウ、マイセルフ―「場所」に生きるヴィジョンを鮮明にして、野性との創造的な共生を提起する、21世紀の指針。ディープ・エコロジーの古典的名著に新たな序文を付す。
目次
第1章 野性の教え
第2章 「場所」に生きる
第3章 自然の知恵
第4章 良き土地、野性の土地、神聖な土地
第5章 青山はいつも歩いている
第6章 極西の原生林
第7章 道を離れて道を行く
第8章 クマと結婚した娘
第9章 サバイバルと祈り
著者等紹介
スナイダー,ゲーリー[スナイダー,ゲーリー][Snyder,Gary]
1930年、サンフランシスコ生まれ。56年から68年まで日本に滞在し、禅の修行と研究を行なう。69年に「亀の島」にもどり、70年からシエラネヴァダ山脈北部で暮らし始める。文筆活動、ポエトリー・リーディング、禅仏教の実践と研究、環境保護活動、カリフォルニア大学デイヴィス校教授(現在は名誉教授)など多彩な活動を展開。「ガイアのうた」を書きつづけるディープ・エコロジストの詩人。ピュリッツァー賞、ボリンゲン賞、日本の仏教伝道文化賞、正岡子規国際俳句大賞などを受賞
重松宗育[シゲマツソウイク]
1943年静岡市(旧清水市)生まれ。承元寺住職。関西医科大学教授。87年、アメリカン・ポエトリー・リビュー賞受賞
原成吉[ハラシゲヨシ]
1953年東京生まれ。獨協大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tenouji
1
ゲーリー・スナイダー、ビートの流れをくむ著者のようだが、本書の内容は、ワイルドネスの教科書。土地と人間のつながりや、神話についての話し。クマと結婚した娘の神話が印象に残っている。日本の話もちょくちょく出てきて、とても興味深く読めた。2016/04/09
Y.Yokota
0
人間は発展し過ぎたのではなかろうか、と考えていたところでこのような本に出会えて良かった。中国文学や仏教文化を学んだ著者だからこそ登場する思想家や禅僧(特に道元)の考え方に深く感銘を受けた。「空」については学ばなくてはいけない。2017/04/18