内容説明
台湾東岸の植民都市花蓮に自らを定め、クレオール的状況のただなかで、漢字による詩の可能性の極限に挑む。怒涛のごとく読者の胸元に撃ち込まれる連呼する言葉の塊―初めての邦訳選詩集。
目次
廟の前(一九七四‐一九七五)
アニマルララバイ(一九七六‐一九八〇)
暴雨(一九八〇‐一九八九)
家庭の旅(一九八九‐一九九三)
小宇宙1(一九九三)
島の辺縁(一九九三‐一九九五)
鏡の猫(一九九六‐一九九八)
苦悩と自由の平均律(一九九九‐二〇〇四)
小宇宙2(二〇〇五‐二〇〇六)
軽/慢(二〇〇六‐二〇〇九)
散文抄
著者等紹介
陳黎[チェンリー]
台湾東海岸の小都市花蓮で1954年に生まれる。1976年に台湾師範大学英語系を卒業し、故郷の花蓮に戻り中学教師となる。近年は国立東華大学の創作コースなどで教え、花蓮で毎年行われる太平洋詩歌祭の運営責任者。70年代よりモダニズムに影響を受けて創作を始め、80年代には社会的政治的なテーマが濃厚な作品が多い。90年代からは主題もスタイルも多様化し、本土文化への関心とともに言語、様式の実験的な作品による新しい台湾意識の創出を試みている
上田哲二[ウエダテツジ]
1954年大阪市生まれ。大阪大学博士(言語文化学)、米国ワシントン大学修士。台湾文学、日本近代詩歌専攻。台湾中央研究院中国文哲研究所博士後研究を経て、慈済大学東方語文学系専任教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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