内容説明
禅や俳句、ディープエコロジーの思想の影響を受けながら作品ごとに作風を変え、深い思索を詩語に結実させたW.S.マーウィン。ハワイの広大な「庭」を耕しながら、詩作に励んだアメリカの桂冠詩人、初の邦訳選詩集。
目次
掌をひらく Opening the Hand(1983)
樹林の雨 The Rain in the Trees(1988)
旅 Travels(1992)
雌狐 The Vixen(1996)
瞳 The Pupil(2001)
ここにいる君 Present Company(2005)
シリウスの影 The Shadow of Sirius(2009)
未明の月 The Moon Before Morning(2014)
著者等紹介
マーウィン,W.S.[マーウィン,W.S.] [Merwin,W.S.]
詩人、翻訳家。1927年ニューヨーク市生まれ。ニュージャージー州ユニオン市で育つ。プリンストン大学在学中に詩人を志す。南欧とロンドンを転々としながら、各地の古典の翻訳、詩、詩劇などを発表。52年第1詩集『ヤヌスの面』でエール大学新人賞を受賞、選者W.H.オーデンの高い評価を受ける。以後、詩集毎に新しい視点と詩法を世に問い、詩人としての確かな位置を築いた。60年代、ニューヨークを拠点に、反核、反戦運動に参加。75年以降、マウイに定住、多数の文学賞や顕彰を受ける。2019年3月マウイの自宅で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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