内容説明
中国現代詩の最先端を疾走し、海外でも高く評価されている西川の代表的詩集『深浅』『個人好悪』からエッセンスを厳選、現代化とグローバル化が同時進行で訪れた中国において、自らの存在確認のために自分を取り巻く世界へと大きく視点を移したその詩的営為の軌跡と現在を俯瞰する。インタビューと詳細な創作年表を添えた待望の訳詩集ついに刊行!
目次
詩文録『深浅』(二〇〇六年)より(近景と遠景;敬意を表す;鷹の言葉 ほか)
詩集『個人好悪』(二〇〇八年)より(皮膚頌;歴史鑑三十章(うち十四章)
旅日記 ほか)
付録1 ミーナのインタビューに答える
付録2 『歴史鑑四十章及びその他』(第十回“詩歌と人・国際詩歌賞”特集号・二〇一五年)より潘家園骨董市幻想録
付録3 西川創作活動年表
著者等紹介
西川[シーチュアン]
本名劉軍。詩人、散文・随筆作家。1963年、淅江省徐州市生まれ。1985年、北京大学英文系卒業。米国アイオワ大学2002年訪問学者。現在、北京中央美術学院の人文学院で教鞭を執る。西川は、前世紀八〇年代から、全国的な青年詩歌運動に身を投じ、その創作と詩歌理念は、当代の中国詩歌の世界に広範な影響を与えている
竹内新[タケウチシン]
1947年、愛知県生まれ。名古屋大学文学部で中国文学を専攻する。1980年から82年にかけて、中国の吉林大学で日本語講師をつとめる。著作に詩集『果実集』(第55回中日詩賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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