内容説明
この「哲学的小説」は夜の物語である!だがこの夜は、ブルトンの「ひまわりの夜」のような愛する女と出会うための夜でも、バタイユの死の暗闇でもない。一切の存在を包みこんでどこかへ連れてゆく夜なのだ。
目次
種子の表皮―実験夢
夜と昼の現実について
すべてを貫く輝き
ノート1―実験夢
ノート2―個人と近代社会との奇形的対立関係を消滅させること
ノート3―メタフォリックな結論
ノート4―精神的態度としての言語の問題
ノート5―詩、事物と存在の透明さ
ノート6―闘いによる脱出のために
ノート7―理性の人間的水門
『種子と表皮』を読み解くために