内容説明
1926年アラゴン29歳の作品。シュルレアリスト時代最後の小説で、頂点を示すと同時に次の段階への道程を暗示している。青年の幻想を夢を、現実生活を通して描く詩的作品。20年代のパリを描く、実験的な都市小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
4
フランス語で講読していたのだが、その難しいこと。日本語で通して読んでみても結局よく分からぬ。こういったシュルレアリスム(というか、シュルレアリスムっぽくはなく、幻想と妙なレアリスムの混合にも思えるが)の文章を翻訳することの難しさ。ブルトンが岩波に入り現在でも広く読まれている?のと比べるとアラゴンは読まれていないほうなんだろう。実際、これを読んで、普通に面白いと感じる人がどれだけいるか。2013/02/01
カコ
2
まさかベンヤミンのパサージュ論がこれの応答として書かれたものだったとは…読み終わってから気づいた。2012/08/03
つだしょ
1
中沢新一の「アースダイバー」を読んで、そのなかで「大学時代から今だによく本棚から出して読んでいる」本として触れられていたので読んだ。ルイ・アラゴンが29歳のときに書いた最後のシュルレアリスム的作品らしい。アンドレ・ブルトンの名前もでてくる。たまにはっとする所があるが、全体的にあまり面白くはなかった。2012/08/19
おさかなマニア
0
フランス文学演習で扱う2014/07/15
はる
0
難解だけれども、目を離せない華麗なレトリック。看板や新聞の切り抜きが挿入されているのがおもしろい。急に寸劇や詩がはじまるのも。2021/08/26
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