内容説明
イギリス統治下の北アイルランドに生まれた詩人ルイ・マクニース。自らの出自や社会、宗教へのアンビヴァレントな思い、数多の情熱的な恋愛、現実の多彩さへの陶酔―抒情と機知あふれる代表作を精選し、詩人の魅力を一冊に凝縮した。変幻自在な人生を映し出す珠玉のアンソロジー詩集。
目次
遠くの汽車
プッサン
氾濫する河
かげろう
ベルファスト
バーミンガム
泥炭の山
春の声
静物画
日曜の朝〔ほか〕
著者等紹介
マクニース,ルイ[マクニース,ルイ] [MacNeice,Louis]
1907年北アイルランドのベルファストに生まれる。オックスフォード大学で西洋古典文学を学ぶかたわら、詩人としての活動を開始。作品には危機の時代の政治的問題、出自や信仰、数多の恋愛が色濃く反映される一方、風刺やユーモア、知性と抒情性の高度な融合など多面的な魅力をもつ。1963年没。オーデン・グループの詩人とみなされることが多かったが、近年アイルランド現代詩の先駆者としての再評価が進み、英国やアイルランドでは二十世紀を代表する詩人の一人と目される
高岸冬詩[タカギシトシ]
1964年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。首都大学東京教授。英文学
道家英穂[ドウケヒデオ]
1958年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。専修大学教授。英文学
辻昌宏[ツジマサヒロ]
1958年生。東京大学大学院博士課程中退。明治大学教授。英文学・イタリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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