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内容説明
第一次大戦下のチューリッヒで、既成価値の転覆と芸術の自発性を称えて現代アートの原点となったダダ運動。若くしてその熱狂を先導した、ルーマニア出身の詩人トリスタン・ツァラとは何者だったのか―。パリ・ダダの祝祭、シュルレアリスムとの確執、その後の政治参加から最晩年に至るまで、“妥協なき反抗”の全旅路。
目次
第1部 ルーマニアからチューリッヒへ(ルーマニアの少年時代;サミロ ほか)
第2部 パリ・ダダ(ダダの季節;ウィスキーの注射、クレベール通り ほか)
第3部 ダダ以後(モンマルトルの丘のアール・ヌーヴォー;孤独 ほか)
第4部 政治参加の日々(シュルレアリスムの熱狂;詩の状況 ほか)
第5部 戦後から晩年へ(サンジェルマンの遭難者;バルカン半島への旅行 ほか)
著者等紹介
ビュオ,フランソワ[ビュオ,フランソワ] [Buot,Francois]
1957年生まれのフランスの伝記作家。高等教育教授資格(アグレガシオン)取得後、教職をへて作家活動に入り、1991年にシュルレアリスムの作家クルヴェルの初の伝記『ルネ・クルヴェル』を出版。以後、当事者とのインタビューや散逸資料の再発見などを通じて20世紀文化の個性的な人物像に迫っている
塚原史[ツカハラフミ]
1949年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、京都大学大学院文学研究科(フランス語フランス文学専攻)修士課程修了、パリ第3大学博士課程中退。現在、早稲田大学法学学術院教授、早稲田大学會津八一記念博物館館長、トリスタン・ツァラ文化文学協会(ルーマニア)名誉会員。専攻は表象文化論(アヴァンギャルド研究)、フランス現代思想
後藤美和子[ゴトウミワコ]
1964年生まれ。早稲田大学第一文学部(フランス文学専修)卒業。同大学院文学研究科博士課程(フランス文学専攻)満期退学。現在、早稲田大学非常勤講師。専攻は20世紀フランス文学(シュリレアリスムの初期形態の研究)、詩人として「ユリイカの新人」(2002)に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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