内容説明
リルケに耽溺した若き日の清冽なリリシズムから、「無意味詩」によって韓国現代詩に新たな境地を切り開いた詩人が、晩年に亡き妻に捧げた、みずみずしい愛情あふれるレクイエム。
目次
1 大峙洞の夏(悲しみが一つ;家路 ほか)
2 エピローグ(便秘;井戸 ほか)
3痕跡(ひそかに一度;クッバジップで ほか)
4 上下左右(上下左右;ムンクの二幅の絵 ほか)
著者等紹介
金春洙[キムチュンス]
1922年、慶尚南道統営出身。詩人。1940年日本大学芸術学科に入学、思想関係で憲兵隊と警察により半年以上拘留され退学処分を受けた。1945年8月の解放(終戦)直後に詩人柳致環、画家全赫林、劇作家柳致真、作曲家尹伊桑等と統営文化協会を結成して文学、演劇、美術、音楽、舞踊その他の芸術活動を展開する。慶北大学教授、嶺南大学教授、大韓民国国会議員、韓国放送審議委員会委員長、大韓民国芸術院会員、汎世界韓国芸術人会議副理事長、韓国詩人協会会長等を歴任
姜尚求[カンサング]
1934年、釜山出身。詩人、翻訳家。汎世界韓国芸術人会議日本支会会長。1958年、月刊「現代文学」誌の推薦制度をへて詩壇デビュー。韓国の代表的詩人・小説家の翻訳作品多数。釜山の東亜大学国文科在学中に来日、現在は東京都新宿区に居住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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