出版社内容情報
詩を根本に、文芸全般へ、音楽へ、美術へと諸芸術を渉猟。
批評的散文という形式を未踏の領域にまで鍛え上げた業績を集成する。
明晰鋭利な思考と人間への愛が照らす精神の肖像、堂々完結!
第?巻 小説・随筆 解説=西村眞
暗い眼/影の女/日本人のことば/表現の場/
憂鬱なる旅行者/日常と記憶/沈黙に向きあう/畏怖について など
粟津則雄[アワヅノリオ]
著・文・その他
内容説明
本巻に収められている諸作は、これまでの対象を他者にもとめてきた批評作品とは異なり、粟津氏がつねに自己と向き合い、自己に問いかけながら生まれてきた独白によって構成されている。長年の内省によって育まれてきた言葉の数々が驚くほど味わい深い、豊饒で成熟した独白となって溢れ出ている異色の断想、随想集である。
目次
暗い眼 情景集
影の女
日本人のことば
表現の場
憂鬱なる旅行者
日常と記憶
沈黙に向きあう
畏怖についてなど