内容説明
新鮮な感受性を示した不朽の名詩集『二十億光年の孤独』をはじめ、『六十二のソネット』から『21』にいたる六冊の詩集全篇と、同時期の未刊詩篇を収める。現代詩にゆたかな風を吹きこんだ著者の青春期の全詩業を網羅。
目次
二十億光年の孤独
六十二のソネツト
愛について
絵本
愛のパンセ
あなたに
21
未刊詩篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
4
子どもの頃、夜空の星を考えた時に感じたえもいわれぬ孤独感、存在の不安。そうした感覚を思い出す詩が多かったです。その自由な言葉の選び方、イメージの鮮烈さ、それに込められた重い何かの密度。しかしそれに対し、考え詰めた一瞬からふっとくしゃみをする軽やかさ。二十億光年の孤独から21まで初期の谷川俊太郎の詩を集大成した豪華本です。読むと言葉と世界への感覚が開かれていくでしょう。最高の言葉の宝石箱2011/07/13
シゲミ
3
澄明に見えてわずかに澱んでる、あったかい春の湖のイメージ2015/01/04
まーなん
2
だいたい見開き1ページにつき詩が一つ、とかなり余白がある贅沢な構成。しかしこの空白がないと谷川さんの形容詞は紙に収まりきらない。それほど彼の世界観は広大で、読者の想像力を掻き立ててくれます。2013/10/29
ヤスミン
1
これだけあれば玉石混交になるのも仕方がない。心に響く詩や言葉が数多くある。常人には考えられない比喩、ユニークな言葉遣い、異常なまでの追求、正に自由自在な巨匠ならではである。2010/09/16
そら
0
言葉の選び方がおもしろいです。谷川さんの世界は広いなあと思います。2013/12/17
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