鮎川信夫全集〈第7巻〉自伝、随筆

鮎川信夫全集〈第7巻〉自伝、随筆

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  • サイズ A5判/ページ数 678p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783722861
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0392

内容説明

単行本未収録の「詩的青春が残したもの―わが戦後詩」7章、それをうけて書かれた『失われた街』、ほかの詩的自伝と、『厭世』、「厭世以後」、『すこぶる愉快な絶望』ほかのエッセイを収録した。私生活を明かさなかった著者の身辺的色彩の濃い文章を集めた異色の一巻。解説・野沢啓。

目次

『厭世』その他(偶然の目;ぬい子伯母さんを理解すること ほか)
「詩的青春が遺したもの」その他(詩的青春が遺したもの―わが戦後詩;『若い荒地』と私 ほか)
『失われた街』全(…森川義信の未発表の詩七篇が見つかった。;三人で箱根にゆく約束をした当日は、… ほか)
『すこぶる愉快な絶望』抄(すこぶる愉快な絶望;パラドクサルな人生よ ほか)
補遺(「悒鬱な花」について;『鮎川信夫全詩集1946~1978』あとがき ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

 

1
再読。「詩的青春が残したもの」は、「若い荒地」と並んで(あるいはそれ以上に?)「荒地」を知る上では第一級の史料である。田村隆一と違って、鮎川信夫は政治的に(=構造的に)当時の状況を冷静に見ている。このような傍観者的な立場(=「ぬえ的な人間」)であるがゆえに、彼を「荒地」のイデオロジストに押し上げたのではないか。おそらく、それ以前は「LUNA」の主催者だった中桐雅夫がその位置にいたのではないかと思う。そしてそこに二人の確執があるのではと思うのだがどうだろう。2017/05/13

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