新しい詩人
テレビ

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  • サイズ A5判/ページ数 91p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784783721291
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

ひろがるテレビ、イソギンチャク色彩カラーテレビ、鮮やかな花のような生き物達を集合させるテレビ…くねくね泳ぐカラフルな魚たち文字たち。実用性をなくした画面で言葉が生き生きと、うねる。大量の色彩破片の乱反射にはじまる未来の“放送”10篇。

目次

グラフ
生きている印刷物
白い、漆喰や木材の建物の中で人々が楽器を運んでいること
解析“犬”健康カルシウム人間
走査
海月、記録
カラー印刷を食べる
人形が動く
室内楽花咲く海岸
活版と、いにしえのカラー印刷の花

著者等紹介

小笠原鳥類[オガサワラチョウルイ]
1977年生まれ。1999年、「現代詩手帖」投稿欄でのいくつかの詩が評価され、現代詩手帖賞を受賞。その後いくつかの詩の雑誌に詩・散文を執筆。2004年に、サメやカモメやイソギンチャクなどの、海岸ならびに深海の動物が多く登場する第一詩集『素晴らしい海岸生物の観察』(思潮社)を刊行(この詩集で、歴程新鋭賞を受賞)。現在、詩の雑誌「現代詩手帖」「GANYMEDE」「歴程」「鐘楼」「分裂機械」などに詩・散文を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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oz

7
初読。思潮社から刊行されている現代詩文庫の流れを汲んだ新しい詩人シリーズの第一配本。吉本隆明に「わからない」と評されたゼロ年代以降の詩人たちに見られる歴史性の喪失、言葉と感情の乖離という特徴。小笠原さんもまた歴史から断絶され出し抜けに取り出された言葉を用いるがそれらが機能不全を起こすすれすれで意味をなし、確かに詩を紡いでいる。現代詩の文字テクストを鋭敏に反映するチャートとなりうる詩集。2010/10/23

atomos

6
朗読すっと超たのしい。2016/06/25

午後

5
再読。「私は合唱するのだ。私は一人で合唱する、私の後ろで多くのものが歌っているから。」小笠原鳥類の詩は一人での合唱だったのか。踊り念仏みたいなものなのかもしれないとも思った。2019/07/05

水原由紀/Yuki Mizuhara

2
確かに水族館の壁面に埋め込まれているのはテレビだと思えるしテレビの反対側にあるのは水族館なのだとしたらそれを支えているのはなんなのだろう。2012/12/19

いきもの

2
説明が難しいので適当に引用「空気の粒子が海水の粒子のように漂うくらい廊下で人形が歩くという。どの人形だろう。棚に置かれた大量の、の中の。人間の形の猫の容器。内蔵が飛び散っていたりする。袴は緋色。」2012/12/16

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