内容説明
新しい感動と出発に向けたアンソロジー。戦後の代表詩人たちの青春を動かした詩との出合い、核心に迫る詩の精髄。世界との接触を失わないための“窓”たる詩の魅力を鮎川信夫、田村隆一、黒田三郎、中桐雅夫、菅原克己、吉野弘、山本太郎がアンソロジーでおくる。
目次
現代詩との出合い
青春と戦争
はかない原形
アンソロジーの必要と困難さ
わたしのアンソロジー
詩をどうぞ
巨人伝説
著者等紹介
中桐雅夫[ナカギリマサオ]
1919年~1983年。岡山県生まれ。戦後「荒地」を生み出す母胎の一つと言われている「LUNA」「LE BAL」「詩集」を編集、発行する他、英米現代詩の紹介につとめた
菅原克己[スガワラカツミ]
1911年~1988年。宮城県生まれ。詩人。戦前には「詩行動」、戦後「新日本文学」「コスモス」「列島」に参加。人間性の本質を描き出した反戦詩人として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
21
有名な現代詩人の7人が紹介する詩と地の文で、アンソロジーだと解釈されている方が多く、中にはかなり生硬で乱暴だなと感じる方もいました。その中で、吉野弘の地の文がそこで紹介されている詩にも増して詩の中動態っぽさが良く出ています。吉野には『I was born』のように、その様な性質があらわれるみたいです。2020/10/10
pandakopanda
3
図書館本。自分の理解力のなさのせいか、現代詩というのはどういうものか、まだ理解ができなかったな。詩人の方々の青春時代というのが、ちょうど戦争の時期とかぶっており、その辺りの話のほうが印象に残った。2020/01/21