内容説明
世界的な整形外科医にして、絶えず斬新で実験的な詩作を重ねてきた詩人が、亡くなる間際まで構想を練っていた初の英訳詩集。リケルやボードレールの詩を愛し、金子光晴に心酔した詩人の既刊全詩篇から41編を厳選、日本語の原詩も収録した画期的な書。
目次
『青年詩集』抄(一九八八)
『続青年詩集』抄(一九八八)
『天地交驩』抄(一九四九)
『山巓の火』抄(一九五一)
『湖上の薔薇』抄(一九五八)
『物質の真昼』抄(一九五九)
『ザ・ミッドナイト・サン』抄(一九六八)
『一本のけやきの影』抄(一九七六)
『夕陽たち』抄(一九八九)
『鎮魂曲』抄(一九九四)〔ほか〕
著者等紹介
河邨文一郎[カワムラブンイチロウ]
1917‐2004。小樽生まれ。札幌医科大学名誉教授で国際的な整形外科医として知られる一方、日本現代詩を代表する詩人のひとり。医学生時代、詩集『鮫』に衝撃を受けて金子光晴の「弟子」となって以来、生涯にわたり親交を結ぶ。「核の会」主宰、金子光晴の会会長。『物質の真昼』、日本詩人クラブ賞受賞の『シベリア』をはじめ14冊の詩集、3冊のエッセイ集、訳詩集に『リルケ詩集』がある。札幌オリンピックのイメージソング「虹と雪のバラード」の作詞者としても知られている。日本現代詩人会先達詩人。日本ペンクラブ会員
熊谷ユリヤ[クマガイユリヤ]
札幌生まれ。札幌大学教授。研究分野は翻訳・通訳論・現代英米詩・異文化コミュニケーション論等。日本現代詩人会・日本翻訳家協会・日本ペンクラブ会員
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