内容説明
巻頭の詩において「御身」と呼ばれ、歌われるそれは、なんとゴキブリである。そこから展開されるありそうでない、なさそうである世にも奇妙な奇談奇聞の数々。そうした詩人の、非現実を現実に引き寄せる妙技が、日本語を未知の領域に導く。読売文学賞受賞の『幽明偶輪歌』を前後して発表された作品から近年の書き下ろし作品までを集めて構成された今世紀初の新詩集。
目次
御身
ハンニバル
和菓子抄
報告と注釈
アンネリダ
甘藍宮奇譚
石壁賦
ハンザキヤ
小菊の花
アノマーダ〔ほか〕
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