内容説明
詩は難解でなければならない。いつの時代にあっても、詩は言葉で世界を捉え直す試みである。現代詩をリードし、常に詩の現場に立ち合ってきた著者の最新評論集。新たな詩の生成を見守りつづけた「荒野のアクション」「荒野の卵」ほか、「女性詩」をめぐる言説に終止符を打つ「結晶へ襞へ」など初出時より話題を呼んだ数々の論考を収載。
目次
1 バベルの詩学―詩人にとって母国語とは
2 詩のガイアをもとめて“近代詩篇”(朔太郎と賢司と口語自由詩と―「死せる女」の詩学;西脇順三郎、詩のトランスモダン―『失われた時』のほうへ;心平と亀之助の場所―雨になる朝に母岩は輝く)
3 詩のガイアをもとめて“現代詩篇”(吉岡実、その生涯と作品;吉本隆明『固有時との対話』を読む―LISIEREからBLANKへ;「丘のうなじ」の詩学あるいは大岡信『春 少女に』;入沢康夫の詩の核心―言葉と生;安藤元雄における翻訳と詩作の関係―井戸のパフォーマンス)
4 荒野のアクション(二〇〇一年荒野の旅―詩の現場からの報告;荒野のアクション―二〇〇一年の新鋭たち;荒野の卵―二〇〇六年の新鋭たち;結晶へ襞へ―「女性詩」この十年)
5 エピローグ(命名のファンタスム―詩と固有名詞をめぐって)



