内容説明
「戦後詩」の臨界をはじめて語り、90年代以降の詩的思考に決定的な影響を与えた幻の詩論「戦後詩を滅ぼすために」を中心に、颯爽と登場し瞬く間に詩壇を席巻した城戸詩論の原点を集成する。閃光の思考と余人の追随を許さぬ雷鳴に似た断言が交錯する著者20代の苛烈なる思考の全貌。
目次
1 アレクサンドリアの復興(海洋性;戦後詩を滅ぼすために;アレクサンドリアの復興―戦後詩を滅ぼすために2 ほか)
2 沈黙と哄笑(灰色の光―「現代詩文庫」をめぐって;詩の遅れ;「詩」以前、「詩」以後―差異の難問 ほか)
3 頽唐のミメーシス(アルス・ポエティカの此岸―西脇順三郎への断章;乱神の似姿―吉岡実;肉体の変容譚―永田耕衣の所在 ほか)
4 三つ石伝承
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