抒情の宿命・詩の行方―朔太郎・賢治・中也

抒情の宿命・詩の行方―朔太郎・賢治・中也

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783716310
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

内容説明

昭和十年前後、危機的な状況のなかで、詩はどのように表出されたのか。自らの死を前提とした「晩年」を、抒情そのものの宿命として生きた、朔太郎、賢治、中也。その最後の境位を生成する動線としてとらえ、ありうべき可能性を見いだす。卓抜した作品解析力と詩史論的ヴィジョンが浮き彫りにする、近代の抒情、最後の光芒―。

目次

1 萩原朔太郎・詩の晩年―「猫町」以後(詩の逆説あるいは小説の夢;「蟲」を読む;「鏡」のうしろにあるもの)
2 宮沢賢治・童話の詩学―生成テクストの行方(『注文の多い料理店』の詩的構造;ベンネンブドリの肖像;「グスコーブドリの伝記」と「ポラーノの広場」 ほか)
3 中原中也・憂愁詩篇―ボードレール詩学からの反照(「曇天」まで―黒旗の「憂鬱」;「言葉なき歌」まで―「憂愁」の生成;「蛙声」まで―「憂愁」の展開 ほか)

著者等紹介

山田兼士[ヤマダケンジ]
1953年岐阜県大垣市生まれ。関西学院大学大学院博士課程後期課程満期退学。大阪芸術大学教授。フランス文学者、詩論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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