内容説明
「人は小さな泉をもっている」と著者はいう。その泉に小石を投げるように言葉を投げると、水の輪がひろがる。つまり朗読とは、言葉の輪をどうひろげるかにかかっているのだ。この本は朗読歴30年の著者が、体験から生まれた朗読についてのエッセイと、かかわってきた朗読会の記録とを収録した実践者ならではの貴重なドキュメントである。
目次
1部 詩の声(人の呼び名のように;詩の声;野の空間―近江楽堂にて;一音の視線―桜発・ポエトリー東京 ほか)
2部 朗読の記録(詩の声―「桜尺」十号記念ポエムリーディング;桜発・ポエトリー東京 詩&ミュージックセッション;第一回詩の声朗読会;第二回詩の声朗読会『歩行』 ほか)
著者等紹介
鈴木東海子[スズキショウコ]
1945年神奈川県生まれ。詩誌「桜尺」主宰、詩誌「歴程」同人。企画イベント「桜発・ポエトリー東京」「詩の声朗読会・野の扉」等多数
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