内容説明
「明日がはっきりと見えてこない現在にあって、確実に終わりに向かっているものがいるものがあることは感じられる。一方で新たに始まるものもあるだろう。」(あとがき)生死の境にあって詩語を紡いできた詩人が、人間存在、あるいは生命、思念の根源に遡ることで見出す新たな希望。胃癌の手術後にまとめた野心作『再生』『魂鎮め』。危機からの再生を得て、生命の深みへさらなる飛翔を試みる。
目次
時のはじまり
新しい声
道
桜通り
不思議な場所
歩いてゆく
生誕
千年の道
花ぶさのかたちの
垂直の存在
さいごの土地
地の果て
創造の女神
根の底の物語
来客
旅
ゼロの時代
終わりのときまで
生の現実