目次
追記・晴れやかな不在に
ゆらぐだけの夏の方途
眠らない種子の経路
あるいは終わらない問いへの告発
いっそう睡りの薄片を
いまだ咲かない零度の粒子
なおも密接な声にゆらめく
あわい流露の野の行方
あやうげな区分の光度
雨期に溺れるかすかな胚芽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
平成おっす
3
素晴らしすぎて椅子から転げ落ちた。2017/03/10
Cell 44
1
「この豊穣な水の世界で／私たちは晴れやかに膨張し収縮し／分かちがたい投企と脱出の／好ましい枠を装い／署名のない／ちいさな翼は／いずれ／遠ざかる／塵に紛れる」（「雨期に溺れるかすかな胚芽」）腐乱、解体から官能、感覚のむすぼれ、しかし二字の漢語の硬い響きがあらねばならないのは何故だろうか。2021/02/11
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1
現代詩の模範解答。2018/12/20
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