内容説明
胃癌の手術を受けて生死の境に遭遇した詩人は、名篇『風の家』『岸辺にて』をへ術後3冊目の詩集をまとめる。だが詩人は「この詩集で私的な手記を書こうとする気持はなかった」という。私的、日常的地点から、時空を超えた過去と現在を内蔵する作品世界へ。「危機からの再生をかけてなしうる問いかけ」に賭けたのだ。
目次
近代の迷妄
人間の悲しみ
場所
生死の回遊路
かぞえる
言葉から言葉に
首都でのレクイエム
水死のひと
川の町
砂男
泥の聖女
再生
聖樹木祭
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- 和書
- レヴィ=ストロース伝