内容説明
未生こそが、生む。既死こそが、生れる。そうであるからには、既生は未生にも既死にも関わりがない。この三者の運動の場の別名が、宇宙である。そして、その弁証法の本名が相聞である。根源の存在の発する無軌自在の交響楽の、その多元超越の谺の螺旋。その絶対探求の噴きあげる運動する新しい虹こそが、本書である。
目次
うまれないものへのこもりうた
夜の定点
春の伝承
夏の記憶
秋のバラード
冬のコロス
送礼―水精たちのうた
還翔
遊戯
断簡
正午の流離
路上
その街
記録
季節
観測
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- 和書
- 家族力